男  池  湧  水  群



大分県大分郡庄内町
JR大分駅から久大本線で40分、天神山駅下車。
または、久大本線で50分、庄内駅下車。
車の場合は、大分自動車道・大分ICから国道210号で約21km。
庄内町に入ると、役場前から県道621号を九重町方面へ進むと、40分で男池湧水群前の駐車場に辿り着く。 
P60台。
庄内町役場企画商工課
(電話)097−582−1111
   九州の秘境と言われる阿蘇くじゅう国立公園特別地域・黒岳(標高1587 m、別名お多福山)の北麓の肥沃な緑深い原生林に、絶えることなく湧 き続ける男池湧水群。
  この湧水は水温が年中12.6℃と安定している。
  阿蘇野川の源流に当たり、毎分14トン、1日約2万トンの名水が湧出し ている。 
  数カ月の長い時間をかけて、黒岳の地層を通り抜けた湧水は、熟成さ れ、まろやかさを出すカルシュウム、清涼感を増すケイ酸などを適度に含み、 良質の名水として、近隣はもとより遠方からポリタンク持参で、この湧水 を求めて、多くの愛飲者が訪れている。
  男池入口の料金徴収所で、"黒岳男池周辺清掃協力金100円を支払い、 整備された歩道を進んでいくと、澄切った透明度の高い渓流に、小さ な橋が架かっていた。 
  この橋を渡り、山道を2から3分行くと、男池湧水採水口のところに着く。


(男岳説明)


(男岳)

  大きな岩の下から、藍色をした清澄な水が昏々と湧き出しており、こ の湧水はすぐ渓流となり、浅瀬の川を渦を巻いたり、苔むした石々の 間を縫うようにして、ゆっくりと下流に流れていた。
  まわりは青々とした原生林に覆われ、湧水のすぐ上には、小さな石の 地蔵さんが安置されていた。 
  すぐ近くには、1000年以上は経つと思われる、巨大な欅の古木が立 っており、その存在感で原生林の様相が一段と引締まり、際だって美 しく見えた。 男池湧水は、緑に覆われた原生林の中を、蛇行しながら流れていく。 
  やがて湧水群から5分位下ったところに、「名水の滝」の案内板が立っ ている。


(名水の滝)

(巨大な欅の古木)

  滝の前には橋が架かっており、晩秋の黄色味を増した落葉樹の間を、 藍色で透きとおった名水が、岩場から下流へ駆け下っている。 
  滝の周りの空気は小刻みに振るえ、滝の音で鳥の鳴声も、この渓音の 中に吸い込まれていくような感じである。
  なお、男池湧水から歩いて30分のところに、天然炭酸水・白水鉱泉 の販売所がある。 
  ここは黒岳の山麓の一角にあり、5万uの敷地内は、主に原生林と湿 原とで占められ、日本では珍しい発泡性のミネラルウオータが湧出している。
  この天然炭酸水は、良質の水として、広く天下に知られ、無色透明、 無臭で人間の命の大切なミネラルが、多量に含まれ、胃腸病、便秘、 皮膚病など"健康の水"として、多くの愛飲者が訪れている。


(白水湿生花園)

(花園案内)

  湧水口の裏手は、「白水湿生花園」として開放されており、ここには数 百年前を偲ばせる多くの古木や、多種多様な水苔、四季折々の草花に 巡り合える。 
  また、男池湧水群のあるここ庄内町は、大分県のほぼ中央に位置して おり、"日本の自然百選"にも選ばれている。
  手つかずの原生林が多く残っている黒岳、湧水群のほかに渓仙峡、龍 仙峡など景観の素晴らしいスポットが点在し、周辺は別荘地や牧場、 乗馬クラブなども多く、観光地として、年中、賑わいを見せている。
  温暖多雨の気候は、黒岳を源とするこの名水の恵みを受けて、良質米 の生産や梨、イチゴ、椎茸栽培などが行われ、特産品も多い。


以上
(筆者:九州 T.H)


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