星野村:広内・上原地区棚田



福岡県八女郡星野村
星野村役場・企画振興課
 電話0943−52−3111
【交通機関】
JR羽犬塚駅から、堀川バス八女行きで20分、福島下車。 
さらに星野行きに乗り換え1時間10分、池の山前下車。 
【車の場合】
九州自動車道八女ICから国道442号線、 上陽町を経由して、県道52号線約27km。
  この星野村では、都会では見られない、満天の星空や、清流に舞 うホタル、斜面に広がる石積のみごとな棚田など、豊かな自然がいっぱい詰まったエリアである。
   村域の耕地面積の大半が、山あいの斜面を切り開き、段々式の耕地 が造られており、ここで水稲や茶園、野菜の栽培が行なわれ、生活 が営まれている。
   石積の棚田は先人たちの汗の結晶でもある。 棚田はきれいに管理され、棚田の周りは美しい杉山に囲まれ、秋の 収穫期を迎えた黄金色の稲を、一段と際立たせている。
   田んぼの畦道には、季節を彩る真っ赤な彼岸花が、棚田とみごとに調和し、静かな山里の景観を形づくっている。 
  収穫期を迎えた豊穣の秋、深山の木立の緑と真赤な彼岸花、黄金色 に彩られた稲穂、この旅情豊かな田園風景に、やがて深い秋が訪れ、山野は一面に色ずき、一段と田園の詩情が漂う錦秋のベストシーズンを迎える。


 (棚田の里幟)

      


        (石積の棚田)

  筆者が訪れたこの季節は、棚田の一番きれいな時期であり、広島や山口など遠方から、写真撮影のために、多くの人々が訪れていた。
   棚田の手前は、浮羽町に通じる県道52号線が通っており、棚田の正面が丁度、高台の広場になっていて、駐車場を兼ねた格好の展望場所になっている。 
  ここに"棚田の里"のノボリが沢山立てられ、地区の公民館の人達が 喫茶コーナーを設けて、お茶のサービスや土地の物産品などの販売をして いた。
  この展望場所に立てられた「石積の棚田」の案内板によると、次のよ うに詳しく説明されている。


(喫茶コーナー)

  「星野村を代表する景観の一つに、石積の棚田があります。 
  この 棚田は長い年月を費やし、山をクワで切り開き、山石を一つ一つ積 み上げ造られたもので、星野村のいたるところで見ることができる 原風景の一つとなっています。
  特に星野村の棚田は、急斜面に造ってあるため、狭く長いのが特徴 です。田の畦は山の形に沿って、広くなったり狭くなったりしなが ら、狭いところは1mにも満たないほど狭く、長さは長いもので、 300m近くもあります。
  こうした棚田が、山の斜面に帯状に連なり、山すそ野から山頂まで 続く様子は、天に向かって延びた階段のように見えます。 
  いつの時代から造られはじめたか、その起源は定かでありませんが、 「田んぼ」の面積が石積の面積より小さな所もあり、傾斜地の中で最 大の農地を確保するために、苦労した先人の努力がうかがえます。
  また開墾による棚田造りも、大事業であったはずですが、同時に用 水確保のため、山間の渓流を源に求め、岩を削り土堤を築き、石を 組みながら長い用水路を築き、開墾した山田に命懸けで、水を送っ た先人達の知恵と技術のすごさは、想像を絶するものがあります。
  広内・上原地区の棚田 星野村のいたるところに、見られる棚田の中でも、最も美しく精巧 な石積の棚田で、階段模様が眺めることができるのが、この「広内・ 上原地区の棚田」です。 約126ヘクタールの広さに137段・425枚もの 棚田が、標高差約230mの斜面に広がっています。
  みごとに整備された石垣、あぜ一面に咲き誇る真赤な彼岸花と、収穫直前の黄金色の稲穂の競演等など、この棚田の景観は訪れる人々の目と心に強いインパクトを与え、星野村の景勝地となっています。
・ 1995年「美しい日本のむら景観コンテスト」農林水産大臣賞を受賞 
・ 1999年「日本の棚田百選」に選定されました。
  星野村では、1999年に「広内・上原地区棚田保護条例」を制定し、村および村民などが一体となって、貴重な稲作の文化遺産である棚田を保護し、有効な活用を図っています。」と、説明されている。
  この星野村で、本年9月13〜14日の両日、棚田をもつ全国の自治体 関係者などが集まり、「第6回全国棚田サミット」が開催され、多数 の人達が参加し、大変な盛り上がりを見せた。
  また、ここ星野村は日本一の玉露の産地としても有名である。
  お茶との深い係わりの中で、育まれた星野焼。 この古陶星野焼展示館は、星の形をイメージしたユニークな建物で、 館内には、江戸時代中期以降の茶壷や茶器などが、多く展示されている。
  お茶どころ星野村ならではの、逸品揃いである。 星野焼は久留米藩の御用窯としての歴史を持ち、代々、受け継がれてきた。
  毎年、"星祭り"が行われる「星のふるさと公園」を中心に、温泉や キャンプ場、九州最大級・口径65cmの望遠鏡をもつ、星の文化館 などの観光施設も充実しており、棚田見学のついでに、これら施設 を訪れ、自然の息吹を十分に味わうことをお勧めしたい。


以上
(筆者:九州T.H)

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