用途

  • ハイブリドーマの作製
    (B細胞とミエローマ細胞のハイブリドーマによるモノクローナル抗体の作製など)

  • 癌細胞と樹状細胞の融合による癌免疫研究への応用

  • 臓器由来細胞と幹細胞の融合による再生医療研究への応用

  • 脱核未受精卵への核移植(核置換)など発生・生殖・育種研究への応用

  • 電気融合法(Electorfusion)、PEGによる融合の代替用途

 

仕様・価格

製品
 コード

凍結乾燥
HVJ-E
0.26mL相当/本)
懸濁用緩衝液
0.5mL/本)

融合用緩衝液
10mL/本)

税抜価格 税込価格
(消費税 8%)
CF001 1 1 1 \18,000 19,440円
CF004 4 3 4 \55,000 59,400円

HVJ Envelope(HVJ-E)とは

HVJ Envelope (HVJ-E) は、センダイウイルス(HVJ*)を完全に不活化・精製し、外膜の細胞膜融合能だけを残したベジクルです。 センダイウイルスは、外膜に存在するHNタンパク質がシアル酸を糖鎖の末端に持つ細胞膜上のレセプターを認識して吸着し、もう一つのエンベロープ成分であるFタンパク質を介して膜融合を引き起こすことが知られています。  HVJ-Eでは、センダイウイルスのゲノムRNAは完全に不活化されており、ヒトや実験動物への感染性や増殖性はありません。特殊な操作や設備を必要とせず、通常の実験室レベルで安全に使用できます。 

*HVJ:Hemagglutinating Virus of Japan

HVJ-Eによる細胞融合の原理

細胞1個あたり数百個以上のHVJ-Eを低温(0-8℃)で添加する条件下では、HVJ-Eは直ちにレセプター(HNタンパク質が認識するアセチル型シアル酸)を介して細胞表面に吸着し(ステップ1)、細胞相互はHVJ-E粒子に橋渡しされた状態で凝集します (ステップ2)。

ステップ1

ステップ2

この細胞/HVJ-E複合体を37℃に加温すると、細胞膜の乱れが更に拡大し、細胞膜の裏打ち構造も一時的に変化します。この変化は一過性で、直ぐに正常な構造に戻りますが、この時期に、強い疎水性の結合力で細胞膜相互の融合が進行します (ステップ3)。

ステップ3

 .浮遊状態での細胞融合例

同種間細胞融合

異種間細胞融合

赤色に蛍光標識した(*1)細胞および緑色に蛍光標識(*2)した細胞(各々1.0х105 個)を
融合用緩衝液50μL中で 混合後、HVJ-Eを添加してon iceで5分間、続いて37℃で
15分間反応させたところ、融合細胞(黄色)が観察された。

2. 接着状態と浮遊状態の細胞融合例

接着状態のBHK-21(赤)と
浮遊状態のP19細胞(緑)との融合

接着状態のHeLa S3(赤)と
浮遊状態のP19細胞(緑)との融合

赤色に蛍光標識(*1)し、12-wellプレートに
接着した細胞に、緑色に蛍光標識(*2)し
予めHVJ-Eを処理した浮遊細胞1×105
(融合用緩衝液に懸濁)を添加し、プレートごと
室温で5分間遠心(1000rpm)した。続いて
37℃で15分間インキュベート後、増殖用培地
に置換し細胞培養を継続した。3時間後に
確認したところ、融合細胞(黄色)が観察された。

. PEG法との比較

 



赤色に蛍光標識(*1)したratMSC(骨髄由来ラット間葉系細胞)と緑色に蛍光標識したラット初代培養心筋細胞各々
2×105個を融合用緩衝液50μL中で混合後、HVJ-Eを添加してon iceで5分間、続いて37℃で15分間反応させたところ、融合細胞(黄色)が観察された。1-2日培養後にも、接着した融合細胞が観察された。PEG法では融合
直後から細胞毒性が強く現われ、融合細胞の数は少なかった。

(*1)PKH26 Red Fluorescent Cell Linker Kitを使用
(*2)PKH26 Green Fluorescent Cell Linker Kitを使用
(上記いずれもSigma社)

Copyright 2009-2014 ISHIHARA SANGYO KAISHA, LTD. All Rights Reserved.