製品に関してよくある質問をまとめました。

  • 使用環境の制限はありますか?

キット内のHVJ EnvelopeはウイルスのゲノムRNAを完全に不活化したもので、増殖性や感染性のない非ウイルス性です。通常の化学試薬と同等のものとして、一般的な実験室(P1レベル)でご使用いただいて問題ありません。

  • HVJ不活化の方法は?

ワクチン製造で使われる化学処理を用いて不活化処理を行っています。この方法は米国のFDAも認可している方法で、その安全性は保証されています。

  • 組換えDNA実験指針への対応は?

HVJ Envelope VECTORは遺伝子組替えによるものではありませんので、これ自体が組替えDNA実験指針に従う必要があるものではありません。お使いのDNAや実験内容で対応が変わってきます。

  • HVJ Envelopeだけ購入したいのですが

キット試薬としての販売のみですので、HVJ Envelope だけのバラ売りは行っておりません。悪しからずご了承ください。

  • 補助試薬の役割は何ですか?

試薬A(封入エンハンサー)は、トランスフェクションしたい分子とHVJ Envelopeの親和性を高め、封入が行われやすくします。
試薬B(封入剤)は、HVJ Envelopeの膜の透過性を高めます。
試薬C(導入エンハンサー)は、HVJ Envelope VECTORと標的細胞・組織との親和性を高め、導入を促進します。

  • 第1法と第2法の使い分けはどのように行うのですか?

遺伝子導入の場合は、使用DNA濃度が比較的低い場合に第1法を適用し、HVJ Envelopeへの封入効率を高めるために試薬A(封入エンハンサー)を使用します。第2法は比較的高濃度のDNA溶液を用意できる場合に適用し、試薬Aを使用しません。その他の分子については、用途や分子の特性に応じて使い分けます。

  • どのくらいの大きさのものまでHVJ Envelopeに封入できますか?

これまでの検討結果では、プラスミドDNAで10〜15kbp程度のものが封入可能なことが示されています。分子のサイズが小さいほどHVJ Envelopeへの封入効率は高まりますので、傾向としてはアンチセンスオリゴやsiRNA、タンパク質などの低分子のものの方が遺伝子よりも高い効率で封入できます。

  • 導入する分子の種類により、操作方法に違いがありますか?

分子によりHVJ Envelopeへの封入効率に差があるので、封入時に必要となる溶液の濃度はそれぞれ異なりますが、一連の手順は共通です。第1法、第2法のどちらが至適かは実験系に応じて異なりますが、初回検討時の推奨法を取扱説明書に記載しています。

  • 解凍後のHVJ Envelopeの安定性は?

解凍後、冷蔵で約2週間は安定ですが、できるだけ早くお使いいただくことをお勧めいたします。HVJ Envelope内に分子を封入した状態では冷蔵で1〜3日間は安定です。なお、一度解凍した後の再凍結は、活性の低下が懸念されますので避けてください。

  • 動物に投与する場合の注意点はありますか?

試薬Cを入れると、様々な生体成分にHVJ Envelopeがトラップされやすくなるため、血中を循環させる系の場合は試薬Cを入れないことをお勧めいたします。逆に、一部の局所で留めたい場合は、試薬Cを入れることで他の部位に流れ出ないように調整することも可能です。
具体的な投与方法については目的の実験系により多岐に考えられますので、個別にご検討いただくか、弊社担当までご相談ください。

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