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◇食事と農薬の関係◇ |
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現代の「食の安全性が求められている時代」を反映して消費者の関心は味や価格から産地や生産方法、製造方法へも広がり、さまざまな情報が伝えられるようになりました。その一つとして農薬についても多くのデータが集められており、農薬は化学物質のなかでも安全性や環境中の動きについてもっとも解明の進んだ物質といってよいでしょう。 |
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(農薬工業会:JCPA
NEWS〜1997.9No.4、1998.12No.9記事より |
残留農薬基準(食品衛生法) |
残留基準はるかに下回る |
いまの農薬は人や環境に影響を与えないように工夫されいます。それでも、食品は口にするものですから農薬の残留は少ないにこしたことはありません。 |
国や都道府県は食品衛生法に基づき残留農薬の検査を行っています。 厚生省では毎年、お米・野菜・果物など農産物についての検査を全国集計していますが、平成7年度では、輸入品も含め市場や店頭の農産物25万4857件が検査され、農薬が検出されたのは1780件(0.70%)でした。 また25万4857件のうち残留農薬基準値が決められていたのは16万1960件で、うち基準値をこえたのは22件(0.01%)でした。 この結果について厚生省では、我が国で流通している農産物における農薬の残留は低いレベルにあると結論づけています。 なお基準値をこえた農産物は回収、廃棄などの措置がとられ、生産者にも指導が行われます。 |
食事をまるごと分析 |
農薬は分解されていきます |
| 農薬の摂取量についてより確実な情報として、1991年度から厚生省が実施しているマーケットバスケット調査方式による「農薬の1日摂取量調査」です。 日本人の食事内容を調査した国民栄養調査にもとづき、日本人の平均的なモデル献立をつくり、市場や店頭から食材を購入、実際の食事に合わせて煮たり焼いたり調理してから飲料水も含め分析し、農薬の有無とその量を調べています。 |
消費者の農薬についてのイメージは、極端にいえば、田や畑にまかれた薬剤が、野菜や果物を通してそのまま口に入るというものではないでしょうか。 事実は違います。作物に散布された農薬は、葉や茎、果実などに付着しますが、空気中の酸素や水分、日光により分解され、雨や風により洗い流されます。 一部は吸収されるものの、作物の中でも分解されていきます。 調理の際には、水洗いされ、皮をむかれ、煮たり焼いたりされますから、農薬はさらに減少します。 |
洗浄・調理による農薬の減少効果 |
安全と安心 |
| 水で洗うだけでも農薬の種類によってはある程度減らせます。また、農薬は作物の表面に付着することが多いのですが、これも皮をむけばほとんどが取り除けることがわかっています。 調理方法で効果が大きいのは、油で揚げることです。 高温のため農薬が気化したり分解するためと考えられます。 炒めた場合はやや効果が落ちます。 ゆでてもかなり減少します。
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いま日本で使われている農薬は、人の健康に影響を与えないように、使い方が工夫されています。その結果、残留もないか、あったとしてもごく微量で、実際、野菜や果物をそのまま食べても健康への影響は考えられません。 しかし、よく洗って土や汚れをとるのは、衛生上からも当然ですし、調理は豊かな味の世界を創り出します。 すでに安全は確保されていますが、洗浄・調理により農薬の残留がさらに減ることを知っていただければ、一層おいしく野菜や果物を召し上がれるのではないでしょうか。 |
豊かで潤いのある食卓を |
生態系との調和 |
| たしかに、望ましいのは農薬残留ゼロですが、多くの調査が明らかにしているように、たとえ残留があっても健康に与えるレベルではありません。 わずかな量の残留に過敏にならず、新鮮な野菜や果物を大いに食べて、豊かで健康的な食卓を楽しんでいただきたいと考えます。 ![]() |
環境への影響にも配慮して、いま農薬そのものが変わりつつあります。 農薬の使用については、病気や害虫をまったくなくすのではなく、経済的に受け入れられる範囲内に被害を押えればよいという考え方に沿い、効き目が確実で天敵に害を与えない農薬の開発が進んでいます。 科学の進歩は、常に新たな問題を提起します。
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