こんな名前の雑草に困っていませんか?

(雑草名をクリックすると画像が見られます)

アゼナ アメリカアゼナ タケトアゼナ アゼトウガラシ キカシグサ
ミゾハコベ ミズアオイ キクモ イヌホタルイ イボクサ
これは、水田雑草防除において、有効成分の一つであるスルホニルウレア系(SU系)成分を含む一発処理剤を連用することによって、効果が甘くなり更に抵抗性を獲得してきた雑草です
このような抵抗性雑草は、北海道、東北を中心に発生しはじめ、現在は全国的な広がりを示しつつあります。

       

都道府県別/SU抵抗性雑草発生状況

抵抗性雑草が増えると・・・

    

左:抵抗性イヌホタルイ大発生水田です。通常の一発処理剤を使用もイヌホタルイのみ残っています。
中:残草したイヌホタルイを農家の方が手取除草した様子です。水田周囲畦畔全体に残っていました。
右:水張り減反している水田で発生しているイヌホタルイです。この地域では水田用水を循環しているため、
  抵抗性雑草の発生場面拡大の原因ともなっているのではないでしょうか。

  

           左:抵抗性アゼナの残草の様子。     右:抵抗性アゼナやミゾハコベが残草している水田。
ここでは、「どのようにSU抵抗性雑草が発生してきたか」「防除はどうすればよいか」にスポットを当て、状況をご紹介致します。

 

スルホニルウレア成分とは?
スルホニルウレア系除草剤(SU剤)は、次のような特徴を有する成分であり、世界各国で農耕地用の除草剤として使用されています。
(1) 植物固有のアミノ酸合成酵素に作用するため人畜に安全
(2) 極めて少ない有効成分量で高い除草効果を有する
(3) 多年生雑草を含み、幅広い雑草に除草効果を示す
(4) 作物と雑草との間に高い選択性がある
(5) 土壌残留が長くないため環境への影響も少ない
国内の水稲除草剤でも、ベンスルフロンメチル、ピラゾスルフロンエチル、イマゾスルフロン、エトキシスルフロン、シクロスルファムロン等のSU剤が開発され、一発処理除草剤の有効成分としてほぼ全国で広く使用されています。

 

SU抵抗性雑草の発生原因は?
では、何故水田でSU成分に抵抗性を示す雑草が発生してきたのでしょうか。
日本の水田で除草剤が使われるようになってから、様々な薬剤が開発されてきましたが、その薬剤の種類によって効果が得られない雑草種が残り、問題雑草として開発の対象ともなってきました。しかし、これらの薬剤の有効成分に抵抗性を示すようになった雑草は発生しませんでした。
即ち、機械や手取り除草、体系処理による複数回の薬剤使用で雑草防除がされていたため、除草剤抵抗性は未然に防止されてきたとも考えられます。
ところが、イネ科雑草を除く殆どの雑草に高い除草効果を示す成分であるSU成分と、高葉令まで効果を示すヒエ剤が開発され、その組合わせによる水田一発処理除草剤が開発されてきました。
一発処理除草剤は、水田雑草の多様性から、ヒエに対して卓効を示す成分、ホタルイなどのカヤツリグサを主とする成分、一年生広葉雑草や多年生雑草に効果を示す成分などを混用しています。
SU成分の開発はこの条件を満たし、水稲用一発処理除草剤の全国的な普及をもたらしたことは、国内の水稲栽培に大きく貢献してきたと言えます。
一発処理剤の普及はその名前の通り、従来、複数回の除草剤使用(体系防除)から、年1回のみの除草剤作業に変わってきました。
また、毎年同じ薬剤を使用することが多くなり、そのため、それまで問題にならなかった、長期間発生するアゼナやミゾハコベなどの一年生広葉雑草雑草が残り易くなりました。同時にこれら広葉雑草は、年1回の薬剤使用のために抵抗性を獲得しやすくなったようです。

 

SUを含む一発剤は、どれでも抵抗性が出るの?
SU成分を含む一発除草剤を毎年使用していると、どの薬剤も同様に抵抗性雑草が発生してくるかと言えば、そうでは無いことも判ってきました。
一発処理剤に含まれるSU以外のヒエ剤などの成分の種類によっても、抵抗性雑草の出現に差があることが判っています。
つまり、SU成分と混合するヒエ剤などの他成分によっては、抵抗性雑草の発生は有りません。
また抵抗性雑草で困っている水田では、このような一発処理剤を使用することによって、抵抗性雑草の防除ができることになります。
抵抗性雑草に有効なSU以外の除草成分を纏めると次のようになります。

雑草種

有効な主な除草成分

アゼナ類

ピラゾキシフェン、ベンゾビシクロン、プレチラクロール、カフェンストロール、ペントキサゾン、ベンチオカーブ、2,4-D、MCPなど

ミゾハコベ

ピラゾキシフェン、ベンゾビシクロン、プレチラクロール、ビフェノックス、ペントキサゾン、2,4-D、MCPなど

ミズアオイ、コナギ

プレチラクロール、ピラゾキシフェン、2,4-D、MCPなど

イヌホタルイ

ブロモブチド、ベンゾビシクロン、クロメプロップ、ベンタゾンなど

イボクサ ピラゾキシフェン、プレチラクロール、シメトリン、2,4-D、MCP、ベンタゾンなど
除草剤選択時は、これらの雑草に有効な成分を含む除草剤を選ぶことが重要です。

 

どのような薬剤を使用すれば、SU抵抗性雑草を防除できますか?
弊社取扱い剤のSU抵抗性雑草に対する効果について、公式試験、社内試験を参考に、推定も含めて整理しました。難防除雑草のイボクサについても整理致しました。

SU抵抗性アゼナ類

SU抵抗性
ミズオアイ・コナギ

SU抵抗性
イヌホタルイ

イボクサ

前・始

〜1対

〜2対

2L

1L

2L

再生前

再生始

再生盛

パイサー粒

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ワンベストFL

ワンオールS1kg

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キングダムFL

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×

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ウィードレス1kg

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2,4-D/MCP

◎-○

グラスジンM剤

※SU抵抗性を獲得していないアゼナ等の雑草に対しては、キングダム、ウィードレス共に
  極大の防除効果を示します。
※イボクサは、元々SU成分に感受性が低い雑草です。
※後期剤の2,4-D、MCP混合剤は何れの雑草にも高い防除効果を示します。

SU抵抗性雑草の上手な防除につきましては、皆様のお近くの農業改良普及センターや農業試験場など、指導機関にお問合せされることをお奨めしますが、上記内容をご参考にして頂ければ幸いに存じます。 

 


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