プレスリリース

■2001年11月21日(水曜日)化学工業日報

石原産業
米FMCと包括提携
FMC品を一括管理
売上高3年で倍増


石原産業は、国内の農薬事業で米FMCコーポレーション(フィラデルフィア)と提携した。
来年一月一日付けでFMCの農業用化学製品および白アリ防除剤などの生活環境製品を、石原のバイオサイエンス事業に統合するもので、開発、登録、製剤、販売までを含めた包括的な業務提携となる。国内の農薬メーカーが海外製品を一括管理する広範囲な提携は今回が初という。石原ではこの提携を機に、同事業の売上高を三年以内に倍増の二百億円に拡大する。

石原産業は、コア事業の一つである農薬事業の連結売上高を今後十年間で六百億円に倍増させる計画を打ち出しており、とくに海外市場では現地メーカーとの業務提携を積極推進してきた。ただ国内では海外メーカーの直販政策が本格化するなか、自社開発品に提携品を加えて事業規模を強化することが課題となっている。
一方、
FMCの農薬事業は、殺虫剤とスペシャリティ(非農業)分野に特化した事業戦略を展開している。特定分野では海外でも高いシェアを確保しているものの、日本での売り上げ規模は五十億円ほどにとどまっており、世界第ニの市場とされる日本での販売テコ入れを目指していた。
また、両者は、今年九月にベルギーの農薬販売会社ベルシム・クロップ・プロテクションへの共同出資を行ったほか、先月には新規殺虫剤の海外販売で提携しており、これまでも関係が深かったことから、今回の業務提携にいたった。

今後国内では石原主体の運営となり、FMCの殺虫剤、殺線虫剤などの農薬および白アリ防除剤などの非農業用薬品は、石原の販売子会社である石原バイオサイエンスを通じて販売される。これに併せ石原バイオサイエンスでは、農業用途を扱う農業化学品営業本部と白アリ防除剤などを扱う生活環境製品営業本部を新設、FMCから取締役一名を含む技術、営業スタッフ計八名を受け入れる。

現在の世界の農薬市場は推定三兆円。このうちシンジェンタやバイエルなど六社ほどのトップグループが約六割の市場を確保しているとみられている。上位メーカーによる寡占化が進む一方、下位メーカーの生き残り競争がし烈となっており、石原でも今後新規分野では、他社とのアライアンスを積極的に推し進めていく考えで、競争力強化に努めていく。


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