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製品情報

医薬等

細胞融合専用キット
GenomONETM-CF

GenomONE-CFは、HVJ Envelope(HVJ-E)と専用緩衝液がセットになった細胞融合用キットです。接着状態・浮遊状態いずれの細胞にも適用でき、わずか30分の操作で融合細胞やハイブリドーマを作製することができます。

癌ワクチン・癌免疫研究:癌細胞と樹状細胞の融合など。再生医療・細胞治療研究:臓器由来細胞と幹細胞の融合など。モノクローナル抗体の作製:抗原感作B細胞とミエローマ細胞の融合。発生・分化・育種研究:脱核未受精卵への核移植(核置換)。その他:PEGやElectrofusionを使用されている用途。

用途

  • ハイブリドーマの作製
    (B細胞とミエローマ細胞のハイブリドーマによるモノクローナル抗体の作製など)
  • 癌細胞と樹状細胞の融合による癌免疫研究への応用
  • 臓器由来細胞と幹細胞の融合による再生医療研究への応用
  • 脱核未受精卵への核移植(核置換)など発生・生殖・育種研究への応用
  • 電気融合法(Electorfusion)、PEGによる融合の代替用途

仕様・価格

製品コード 凍結乾燥
HVJ-E
(0.26mL相当/本)
濁用緩衝液
(0.5mL/本)
融合用緩衝液
(10mL/本)
税抜価格 税込価格
(消費税 8%)
CF001 1 1 1 ¥18,000 ¥19,440
CF004 4 3 4 ¥55,000 ¥59,400

HVJ Envelope(HVJ-E)とは

HVJ Envelope (HVJ-E) は、センダイウイルス(HVJ*)を完全に不活化・精製し、外膜の細胞膜融合能だけを残したベジクルです。センダイウイルスは、外膜に存在するHNタンパク質がシアル酸を糖鎖の末端に持つ細胞膜上のレセプターを認識して吸着し、もう一つのエンベロープ成分であるFタンパク質を介して膜融合を引き起こすことが知られています。

HVJ-Eでは、センダイウイルスのゲノムRNAは完全に不活化されており、ヒトや実験動物への感染性や増殖性はありません。特殊な操作や設備を必要とせず、通常の実験室レベルで安全に使用できます

*HVJ:Hemagglutinating Virus of Japan

HVJ-Eによる細胞融合の原理

細胞1個あたり数百個以上のHVJ-Eを低温(0-8℃)で添加する条件下では、HVJ-Eは直ちにレセプター(HNタンパク質が認識するアセチル型シアル酸)を介して細胞表面に吸着し(ステップ1)、細胞相互はHVJ-E粒子に橋渡しされた状態で凝集します (ステップ2)。

ステップ1 ステップ2

ステップ3

この細胞/HVJ-E複合体を37℃に加温すると、細胞膜の乱れが更に拡大し、細胞膜の裏打ち構造も一時的に変化します。この変化は一過性で、直ぐに正常な構造に戻りますが、この時期に、強い疎水性の結合力で細胞膜相互の融合が進行します (ステップ3)。

1.浮遊状態での細胞融合例

同種間細胞融合

異種間細胞融合

赤色に蛍光標識した(*1)細胞および緑色に蛍光標識(*2)した細胞(各々1.0х105 個)を融合用緩衝液50μL中で 混合後、HVJ-Eを添加してon iceで5分間、続いて37℃で15分間反応させたところ、融合細胞(黄色)が観察された。

2.接着状態と浮遊状態の細胞融合例

接着状態のBHK-21(赤)と
P19細胞(緑)との融合

接着状態のHeLa S3(赤)と
浮遊状態のP19細胞(緑)との融合

赤色に蛍光標識(*1)し、12-wellプレートに接着した細胞に、緑色に蛍光標識(*2)し予めHVJ-Eを処理した浮遊細胞1×105 個(融合用緩衝液に懸濁)を添加し、プレートごと室温で5分間遠心(1000rpm)した。続いて37℃で15分間インキュベート後、増殖用培地に置換し細胞培養を継続した。3時間後に確認したところ、融合細胞(黄色)が観察された。

3.PEG法との比較

赤色に蛍光標識(*1)したratMSC(骨髄由来ラット間葉系細胞)と緑色に蛍光標識したラット初代培養心筋細胞各々×105 個を融合用緩衝液50μL中で混合後、HVJ-Eを添加してon iceで5分間、続いて37℃で15分間反応させたところ、融合細胞(黄色)が観察された。1-2日培養後にも、接着した融合細胞が観察された。PEG法では融合直後から細胞毒性が強く現われ、融合細胞の数は少なかった。

(*1)PKH26 Red Fluorescent Cell Linker Kitを使用

(*2)PKH26 Green Fluorescent Cell Linker Kitを使用

(上記いずれもSigma社)