有機太陽電池材料を
実用化させて
地球環境への取り組みに貢献
開発企画研究本部 新規事業開発部
Y.A2020年入社(総合科学技術研究科 工学専攻修了)
キャリアパス
開発企画研究本部 新規事業企画開発部
新規事業企画開発部から新規事業開発部に変更
所属する部署の役割と私の仕事
光から電気を生みだす
有機太陽電池材料を研究
私が所属する部署は、チャレンジ精神を発揮して無機・有機という枠組みにとらわれず新しいアイデアを生みだし、大学などと連携することで優れた機能性と付加価値のある新規材料を開発し、それをビジネスにつなげる役割を担っています。
こうした部署で私は、光から電気を生みだす有機太陽電池材料の研究開発に従事しています。開発した材料は、目ではわからないほど薄い膜で発電でき、フィルム印刷で簡単に大面積の太陽電池を製造できるのが特長です。こうした特性から環境にやさしい技術として期待されています。
私が思い描くビジョン
発電と農作物を両立させる
ソーラマッチングの
可能性を拓く
農業用ハウスで有機太陽電池を用いることで、農作物の光合成を阻害しない光を発電に利用し、透過した光で農作物を育てる「ソーラマッチング」というアプローチを普及させたいと考えています。
こうしたビジョンを思い描くようになったのは、先輩社員の影響です。入社して間もない頃、その先輩と一緒に働く機会があり、ソーラマッチングの概念を教えていただき、発電と農作物の栽培を両立させることに感銘を受けたんです。この革新的な技術を社会実装し、幅広くビジネス展開することで、カーボンニュートラルをはじめ地球環境への取り組みに貢献できると確信しています。
印象に残っているエピソード
大きな壁に突き当たるも
OODAループを実践して解決
目的の材料を合成する際、ある中間体の純度が低く、次の工程で収率が低下したことがありました。純度を高めるために、「観察する」「判断する」「決定する」「行動する」を繰り返すOODAループを実践し、反応条件や精製方法の最適化を図りました。苦戦しながらも最終的には中間体の純度を高め、次の工程の収率を改善することに成功。限界まで挑戦したことで言葉では言い表せない達成感が得られたと共に、どんな困難に陥っても最後まで諦めない忍耐力がつきました。
1DAY SCHEDULE
ある1日のスケジュールを紹介します。
出社〜1日のスケジュール確認
実験
昼休憩
部内報告会、関係者とのWeb面談
実験
振り返り
業務終了