ISHIHARA’s VOICE
研究

新しいものを生み出すために
ひらめきの
“場”づくりに努める

中央研究所 生物科学研究室室長

M.S1993年入社(農学研究科〈現:生命農学研究科〉修了)

生物研究 農学系 勤続10年目〜

キャリアパス

1993年

中央研究所 有機化学研究部 生物活性グループ
(名称はその後数回変更)

新農薬探索業務(除草剤)を担当。
※この間2回産・育児休暇(計2年間)を取得

2008年

本社 商品開発本部 開発部(現:バイオサイエンス事業本部)

除草剤および国内商品開発業務を担当。

2016年

中央研究所 生物科学研究室 生物・探索グループ

新農薬探索業務全般を統轄。

2018年

中央研究所 生物科学研究室

研究室業務全般を統轄。

所属する部署の役割と私の仕事

効率的かつ持続可能な
農業を創出する
研究室を統轄

生物科学研究室は、生物科学を基礎とした多岐にわたる研究を担う部署です。新しい化学農薬の創製や既存農薬の改良による「効率的な農業」への貢献、さらに生物農薬や環境親和剤、遺伝子組換え花卉といった社会に有用な新規商材の創出による「持続可能な農業」への貢献を目指しています。
私は室長として研究室全体を統轄する役割を担っており、研究分野の異なる4グループ、総勢50名を超える研究員が研鑚しつつ円滑に研究できるよう、社内他部署や社外研究機関との協業や連携に取り組んでいます。

仕事を通じて社会に提供したいこと

研究所に新風を
吹き込み活性化
自由な発想が可能性を拓く

2022年、研究室にICM(Integrated Crop Management;総合的作物管理)グループを創設。持続的農業のため、ICMにつながる新しい技術や商材の研究を強化し、商業化を目指しています。
むずかしかった点は、ICMの広い概念のなかでどのテーマを選定するか。そのためには、社会のニーズや短期間で確実に商業化できるかという観点も不可欠です。方向性を固めるまで、繰り返し研究室内のブレインストーミングや他部署との意見交換を行いました。
そうするうちに、研究室内に「新しいことをはじめる」意識が醸成され、誰もが自由な発想でテーマを提案できる雰囲気に変化していきました。ICMグループで取り組んでいるテーマのいくつかは、社内で商業化に向けた議論が進んでいます。

今後チャレンジしたいこと

広く見渡す目と高い思考力を備えた
研究室の人財を育む

入社時の志望動機は、「新しい農薬を提供するという切り口で、環境保全や食糧生産に貢献すること」でした。30年ほど経ちますが、今もその想いは変わっていません。ますます重要になる「食料安全保障」に役立つ技術として、新しいかたちでのタンパク質の供給や、砂漠やビル内空間を活用した植物工場に役立つ技術などにもおもしろみを感じています。
研究室の財産、強みは50余名の研究員たち。彼らがより視野を広げ、固定観念にとらわれず発想できるような“場”づくりに今後も努めたいです。また新しい取り組みに不可欠な他業種との協業のため、学会やWebinar、展示会などにも積極的に参加していきたいですね。

1DAY SCHEDULE

ある1日のスケジュールを紹介します。

  • 8:30

    出社、メールチェック

  • 10:00

    会議

  • 12:00

    昼休憩

  • 13:00

    メンバーとのミーティング

  • 14:00

    報告書確認

  • 15:00

    Web会議

  • 16:00

    資料作成、メールチェック

  • 18:00

    業務終了