青色コチョウラン BLUEGENE(ブルージーン)

石原産業株式会社

Blue Geneを長く楽しんでいただくために

初めてのBlue Geneを楽しむ

【置き場所:適度な日当たりと風通しがポイント】

コチョウランの原産地は、東南アジアなどの熱帯或いは亜熱帯地域です。そのため、温暖で湿潤な環境を好みます。また、森の中の別の樹の上で育つランですので、日陰の風通しの良い環境を好み、また、根に常に十分に水がある必要はありません。生育適温は20~30℃で、15℃以下或いは35℃以上に長期間さらされると障害を受ける可能性があります。湿度は60~80%が生育には望ましく、40%以下では障害を受ける可能性があります。生育に最適な光は5,000~40,000 lx(晴天時の木陰や曇天日中の明るさ)で、強光は葉焼けの原因となります。

これらの条件から、購入いただいたBlue Geneは、直射日光を避け、日当たりと風通しの良い場所に置いてください(写真1)(写真2)。
春・秋・冬なら、午前中に日光を浴びられるような窓際に置くようにします。地域によっては、冬の夜間は窓辺の温度が下がりやすいので、窓際から離すことが必要です。
夏は日差しが強くなるので、窓際のレースカーテン越しの日光に当てることをおすすめします。
また、コチョウランは乾燥が苦手なので室内では冷暖房の風が直接当たらないようにしてください。

写真1写真1
写真1

写真2写真2
写真2

【水やり:与えすぎは禁物】

3本立ての場合には、鉢の中に、それぞれ個別にビニールポットに植えられた3株のBlue Geneが寄せ植えされています。ラッピングを外し、浴室、流し台或いはベランダなどの排水のできる場所で、鉢の上の装飾用ココヤシファイバーを取り除き、鉢内のコチョウランのポットの位置を確認(写真3)し、根回りに十分量の水を与えます(写真4)。
水やりの間隔は、冬季は10日に1度、それ以外の季節は1週間に1度程度です。受け皿に水が溜まっていたら捨てましょう。コチョウランは、たまに根が乾くことが必要で、根の部分への水のやりすぎは根腐れの原因になります。
逆に、冬場の乾燥した時期には、霧吹きで葉に水分を吹きかける「葉みず」で植物の乾燥を防ぐことができます(写真5)。

写真3写真3
写真3

写真4写真4
写真4

写真5写真5
写真5

【生育特性】

葉の緑色が若干薄くなることがありますが、Blue Geneの特性ですので、生育に影響はありません。

二番花を楽しむ

Blue Geneは二度咲きし易い品種ではありませんが、11月~3月のあまり暑くない時期でしたら、最初の花が終わった後、切り戻しを行うことで二番花を楽しめることがあります。

【切り戻し】

先ず、それぞれ株を鉢から取り出し、ビニールポットごと、長めの3号の鉢(陶器或いはプラスチック製でも構いません)へ移します。次に、花茎を固定している支柱を除きます。セロハンテープやビニタイで固定されていますので、カッターナイフなどを利用して、花茎や指を傷つけないように注意しながら除いてください(写真6)。その後で、根元から3~4番目の節(腋芽)の上の部分で花茎を切断します(写真7)。株の状態が良ければ、腋芽から新たな花茎が伸び始め(写真8)、つぼみが付き、二番花が咲きます。栽培場所と水やりは上と同様で構いません。

写真6写真6
写真6

写真7写真7
写真7

写真8写真8
写真8

翌年以降も花を楽しむために

花を咲かせるために植物は栄養を消費しますので、最初の花が終わったあとは、一旦株を休ませることをお勧めします。そして、春先などの適切な時期に、それぞれの株を新しい鉢へ植え替え、上と同様な栽培管理を継続すれば、翌年以降も花を楽しめます。ここでは、植え込み材としてバークを用いた植え替え方法を説明します。

【準備】

先ず、植え替える株の数に合わせて、3.5~4号の鉢を準備します。バークを植え込み材に用いる場合には、プラスチック、陶器、磁器、何れの材料の鉢でも構いません。あとは新しいバークがあれば、準備完了です。

【植え替え】

寄せ植えの場合、それぞれの株はビニールポットの中に、ミズゴケ及びバークで植え込まれています。上と同様に、花茎から支柱を取り除いた後、根元から花茎を切断・除去します(写真9)。
その後、株をビニールポットから取り出し、根の周りのミズゴケやバークを丁寧に取り除きます。万一、傷んだ根がありましたら、同時に除いてください(写真10)。

写真9写真9
写真9

写真10写真10
写真10

次に、バークが少し入った鉢の中に根の部分を入れます。株元が鉢の中心の上端からやや下に位置するように片方の手で固定し、もう一方の手でバークを周りから均等に加えていきます(写真11)。
株元が少し隠れる程度までバークを加えたら、バークを上から軽く押さえてください(写真12)。
水をたっぷり与えれば、植え替えは終了です。栽培を続けていると少しバークが下がってきます。もし、株元がバークの外に出ているようでしたら、少しバークを追加してください。

写真11写真11
写真11

写真12写真12
写真12

【管理】

栽培場所と水やりは上と同様で構いません。肥料は、春先の生育が旺盛となる時期に、緩効性肥料を1年に1度与えれば十分です。翌年以降、毎年春に開花します。鉢の中の根がつまったり、根上りしてきた際に、古い根を除いて植え替えすれば、10年以上お楽しみいただけます。

少し手間をかけることで長くご愛顧頂ける可憐なBlue Gene。末永くお楽しみください。