コーティング仕様

ここでは、光触媒ガラスコート"クリーンなの工法"の仕様についてご紹介いたします。

コーティング剤の仕様 コーティング膜の構成 コーティング膜の特性表 促進耐候試験(QUV試験評価)
施工手順 注意事項・施工後の日常メンテナンス方法について

コーティング剤の仕様

<光触媒コーティング剤 ST-K253>
(0)商品名 光触媒ガラスコート クリーンなの工法® (光触媒コーティング剤 ST-K253)
(1)光触媒等の種類 酸化チタン
(2)光触媒等加工部位 対象基材:ガラスの表面
(3)光触媒等の効果 セルフクリーニング効果 1.測定方法はJIS R1703-1、 JIS R1703-2 に準拠しました。
2.セルフクリーニング効果 限界接触角※1 5°以下 汚れを洗い流す性能の目安です
分解活性指数※1 13 汚れを洗い流す性能の目安です
抗菌効果 1.測定方法はJIS R1702 に準拠しました。
2.抗菌効果及び試験条件 抗菌効果※2 大腸菌 抗菌活性値は2.7 光照射による効果は3.2
黄色ブドウ球菌 抗菌活性値は3.5 光照射による効果は3.7
試験条件 紫外線強度0.25mW/cm² (この条件は昼間に太陽光が入る窓際に相当します。)
(4)使用できる場所 屋外、昼間に太陽光が入る窓際。太陽光(紫外光)が入らない場所では十分なセルフクリーニング効果及び抗菌効果が期待できません。
(5)安全性 急性経口毒性、皮膚一次刺激性、変異原性について、光触媒工業会の安全性基準を満足していることを確認しています。
(6)使用上の注意 表面に過度の汚れが付着していると、十分なセルフクリーニング効果及び抗菌効果が得られませんので、定期的な清掃をお勧めします。

※1:光触媒工業会の認証基準は限界接触角が30°以下であり、小さいほど性能が高い事を表します。 分解活性指数の認証基準は5以上であり、大きいほど性能が高い事を表します。

※2:光触媒工業会の認証基準は抗菌活性値が「2.0」以上、光照射による効果が「0.3」以上です。
抗菌活性値が「2.0」とは、抗菌効果により菌数が 1/100に、「3.0」とは菌数が1/1000になることを表します。
また、光照射による効果が「0.3」とは光を当てない条件の菌数に対し、光照射により菌数が約半分になることを表します。
(上記記載は光触媒工業会の表示ガイドラインを遵守して表示しています。)

【特許について】

石原産業株式会社は、光触媒コーティング剤に関わる特許を取得しています。(特許:第3732247号)

PIAJマーク

PIAJマークとは

・光触媒工業会では、光触媒材料及びそれを応用した製品に関し、製品の品質・性能の一層の向上をはかり、健全な光触媒市場形成のため、認証制度を運用しています。
PIAJマークは定められた性能基準を満足した光触媒製品に与えられる認証マークです。
ST-K253は「セルフクリーニング」性能と「抗菌」性能において左記のPIAJマークを取得致しました。(登録No.2010-0019)

光触媒工業会サイト

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コーティング膜の構成

<特長>

  1. 高い光触媒活性
  2. 高透明性
  3. 高耐久性

微粒子酸化チタンと特殊なシリカ系バインダーを用いることで、強固で透明な光触媒膜が得られます。これが当社の特徴です。

実際にクリーンなの工法(現場施工)によって形成された光触媒酸化チタン膜の電顕(SEM)像です。均一で平滑な膜が形成されていることが確認できます。

コーティング膜の構成図

実際にクリーンなの工法(現場施工)によって形成された光触媒酸化チタン膜の電顕(SEM)像

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コーティング膜の特性表

<初期性能>
試験項目 試験条件 評価結果 評価基準
目視外観 目視による外観 異常なし 自主基準
ヘイズ(濁度) ヘイズメータ コーティング前
(ガラスのみ)
0.2% 自主基準
コーティング後 0.2%
可視光透過率 全光透過率 コーティング゙前
(ガラスのみ)
91.0% JIS7105
コーティング後 90.3%
初期親水性 BLB蛍光灯
0.5mW/cm2を照射
水接触角が10°以下となるまでの時間 30分以内 自主基準
限界接触角※1 5°以下
密着性 碁盤目テープ剥離試験 合格(分類0) JIS K5600
塗膜硬度 鉛筆引っかき試験 1日後 H~2H JIS K5600
3日後 3H~4H
<耐久性能>
試験項目 試験条件 評価結果 評価基準
促進耐候性 QUV促進曝露試験機※2で1,000時間曝露 外観、ヘイズ、親水性 異常なし JIS K5600
耐摩耗性 スクイージー耐久性試験
(10年相当負荷※3
外観、ヘイズ、親水性 異常なし JIS K5600
耐アルカリ性 5重量%の炭酸ナトリウム液に24時間浸漬 親水性(水接触角が10°以下となる時間) 30分以内 JIS K5400
耐酸性 5重量%の硫酸に24時間浸漬 30分以内 JIS K5400
耐塩水性 3重量%の塩化ナトリウム液に96時間浸漬 30分以内 JIS K5400

評価試験体:ソーダフロー板ガラス(厚さ2mm)上に、クリーンなの工法によりST-K253をコーティング後、室温にて24時間乾燥。
上表中の数値は、性能を保証するものではありません。

※1・・・接触角の最終到達限度値。

※2・・・QUV試験機の経過時間100時間は、実環境下における約1年間の負荷に相当するといわれています。

※3・・・スクイージーによるガラス清掃を年間6回実施した場合を想定。

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促進耐候試験(QUV試験評価)

【QUV試験条件】
紫外線照射時間:60℃×8時間 水蒸気凝縮:50℃×4時間 を1サイクル。

【環境促進度】
QUV試験機内経過時間 100時間は実環境経過時間の1年に相当します。

促進耐候試験(QUV試験評価)グラフ

※ヘイズ率
コーティング膜の透明性を示す数値で、値が低いほど透明性が高い。一般的には、ヘイズ率が3%を超えると視覚的に透明性低下が確認されるといわれている。なお、通常のガラスは、ヘイズ率が0.3%程度である。

※接触角
ここでは、水に対する接触角をあらわしている。値が低いほど親水性程度が高く、接触角が10°以下になる状態を、超親水性状態と呼んでいる。

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施工手順

概略工程

  • 光触媒コーティング工程はもとより、最初に実施するガラス面の前処理が重要なポイントとなっています。
    サッシ・シーリング部分からの染み 出し汚れを抑制するため、工程最後にシーリング汚染防止処理を行います。これは、完全に染み出しを抑えるものではありませんが、従来のものに比べると優れた効果を発揮します。
  1. Step1 塗布ガラス表面の前処理
  2. Step2 マスキング処理
  3. Step3 光触媒コーティング剤の塗布
  4. Step4 マスキング除去
  5. Step5 シーリング剤汚染防止処理

塗装仕様

工程 材料 標準使用量
(g/m²)
塗装回数 乾燥時間
(25℃)
備考
下地処理 ガラス面のごみ、砂膜等の付着物を除去し、油脂分等を、専用前処理材(ST-K700等)、特殊パット、ミニサンダー或はポリッシャー等でガラス面をムラ無く研磨・除去・乾燥した清浄な面とする。
光触媒コート ST-K253 30〜50 1〜2 24時間 低圧温風塗装機を使用
シール汚染防止 ST-K750
ST-K751
- 1 16時間 シーリング材にシリコーンシーリング材を適用している場合のみ刷毛にて塗装(必要に応じて)

※1 上記材料全て、指定の材料をご使用ください。

※2 上記の各数値は、全て標準のものです。被塗物の形状、素地の状態、気象条件、施工条件によりそれぞれ多少の幅を生じることがあります。

※3 光触媒コート及びシール汚染防止時は気温が5℃以下、湿度75%以上の場合は施工を避けてください。

●危険情報と安全対策

  • 1 ご使用前には、MSDS及び製品容器に記載の注意事項をよくお読み下さい。
  • 2 引火性液体の為、火気厳禁です。
  • 3 有機溶剤中毒のおそれがあるため、換気に注意し、防毒マスクまたは送気マスクを使用する等安全対策を行って下さい。
  • 4 施工においては、溶剤成分が室内に滞留しないように十分注意して下さい。

【TOTOライセンスについて】

石原産業株式会社は、現場で施工する際の光触媒超親水性技術に関して、TOTO株式会社のライセンスを受けています。

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注意事項・施工後の日常メンテナンス方法について

施工後のご注意

  • 光触媒ガラスコート”クリーンなの工法®”は清掃が不要になるコーティングではありません。長期間降雨のない場合や少量の雨水、雨の掛かりにくい部位、特に庇のある場合では、セルフクリーニング効果が十分に発揮されません。汚れ度合いによって、年に1〜数回程度の清掃が必要なことがあります。
  • 砂塵の多い場所や黄砂によって一時的に汚れることがあります。少量の雨が当たると、かえって汚れが目立つことがあります。大量の有機物汚れ(油、鳥の糞他)はセルフクリーニング効果だけでは除去が出来ませんので、中性洗剤を使って洗浄してください。
  • ガラス-サッシ間のシーリング材にシリコーンが使用されている場合は、シーリング材から溶出するシリコーンオイル等の付着により防汚性が十分に発揮されません。シリコーン系以外のシーリング剤(ポリイソプチレン系、ポリサルファイト系)への変更をお奨めいたします。
  • ガラス塗装面側に加工が施されている場合(熱線反射加工、熱線吸収加工、フィルム)には、コーティングが出来ません。また、低勾配ガラス(10°以下)は効果が十分発揮されません。
  • 光触媒コーティング膜は、完全硬化するまでに1ヶ月程度かかります。その期間中は下記メンテナンスを行わないでください。
    (但し、施工後1日経過した後であれば散水のみによるメンテナンスは可能です。)

施工面の清掃方法について

1. 光触媒コーティング面
通常汚れの場合、散水可能であればガラス面への散水のみで十分です。散水のみでは汚れが落ちない場合やひどい汚れが付着した場合及び散水が出来ない場合には、下記手順に従い、清掃を行ってください。
  1. 手順1)清水を浸した軟らかい布でガラスコーティング面を濡らします。
  2. 手順2)スキージーで清掃します。このとき、
    • 1.微細な固形物や砂塵を除去した後に清掃してください。
    • 2.スキージーの裏側の金具をガラスに当てないようにご注意下さい。
    • 3.スキージーの先には汚れが集まっていますので、適宜、その汚れを落としてから使用してください。
  3. 手順3)ふき取りムラがないか確認してください。コーティング面は、乾燥が速いので、このまま終了しても問題ありませんが、ふき取りムラによる水滴などが残っている場合は、乾燥した柔らかい布で、その部分を軽く拭いてください。
2. 光触媒コーティングしていない面
クリーンなの工法®を施したガラスの特徴を生かすために、光触媒コーティングしていない面の清掃も行って美観を維持していただくことをお勧めします。

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