2021年
環境省「令和３年度 気候変動アクション環境大臣表彰」大賞受賞のお知らせ
石原産業株式会社ならびに石原バイオサイエンス株式会社（以下、「当社グループ」）が参画する「＜w天敵＞コンソーシアム」（※）は、環境省が気候変動対策推進の一環として実施する「令和３年度 気候変動アクション環境大臣表彰」の開発・製品化部門／適応分野にて大賞を受賞いたしました。
（※）
＜w天敵＞コンソーシアム
農研機構果樹茶業研究部門、秋田県果樹試験場、秋田県平鹿地域振興局農林部、
山形県農業総合研究センター園芸試験場、山形県病害虫防除所、千葉県農林総合研究センター、
千葉県農林水産部担い手支援課、島根県農業技術センター、島根県農業技術センター技術普及部、佐賀県上場営農センター、
唐津農林事務所東松浦農業改良普及センター、
石原産業(株)・石原バイオサイエンス(株)、大協技研工業(株)、宇都宮大学農学部
研究支援 ： 全国農業協同組合連合会
＜w天敵＞
＜w天敵＞とは、自然界に定着している「土着天敵」の保全利用と、一部の天敵昆虫・捕食性ダニ類を増殖・製剤化した「天敵製剤」の最適な複合的利用方法です。
地球温暖化の影響でハダニの発生期間が長くなる傾向にあり、被害拡大が懸念される中、＜w天敵＞双方の長所を最大限に活かす果樹のハダニ防除技術を確立したことで、果樹栽培のコスト削減、軽労化、輸出時の薬剤使用の制約回避、環境保全に貢献し、温暖化に適応した果樹生産と環境保全を両立した持続可能な果樹栽培を実現いたします。
本受賞は、2016年度～2018年度に当社グループが参画した農林水産省イノベーション創出強化研究推進事業（28022C）「＜w天敵＞を用いた果樹の持続的ハダニ防除体系の確立」の取り組みが評価されたものです。
その中で、当社グループの天敵製品である「ミヤコバンカー®」および「スワルバンカー®」が、梨、ブドウ、かんきつ類での利用において防除効果の優位性が示され、防除マニュアルにおいて、同製品が天敵製剤として組み込まれております。
当社グループは、本事業で確立した防除技術に基づき、2019年4月より果樹分野において本格的に天敵製品の販売を開始いたしました。今回の受賞を励みとし、今後もさらなる普及・拡販に努めてまいります。
【気候変動アクション環境大臣表彰の開発・製品化部門／適応分野について】
農林水産業、自然災害、水資源・水環境、自然生態系、健康等の各分野で、気候変動の影響による国内外の被害を回避または低減する優れた技術の開発により、その製品化を進めたこと（商品化されていないものを含む）に関する功績をたたえ表彰される分野の一つです。