製品情報

機能性材料

光触媒酸化チタン

酸化チタンは元来、光(紫外線)エネルギーを受けると活性を帯び、強い酸化作用を発揮する物質です。
塗料、プラスチック用途などに用いられる顔料酸化チタンでは、表面処理を施すことにより、この活性を抑えた状態で使用しますが、光触媒材料では、この本来の活性を最大限に利用しています。
光の働きによって有機物を主体とした汚染物質や臭いの成分を酸化分解したり、抗菌抗ウイルス効果を示したり、あるいは光誘起超親水性により物質表面の水に対する親和性を高め、防曇、防汚、セルフクリーニング性も付与することができます。しかも光活性機能はその再生作用により持続します。
当社光触媒酸化チタンST、STSシリーズは、石原産業独自の工業的製造法を確立し、この光触媒活性を更に高め製品としたものです。

可視光応答型光触媒:MPT-623, STS-427

屋内での利用を想定し、蛍光灯光源のような可視光でも高い光触媒作用が発現するよう設計しました。
屋内の臭いの低減や、抗菌・抗ウイルスの効果が期待できます。(開発品:MPT-623)

☆抗ウイルス試験(バクテリオファージQβ)

【試験方法】

抗ウイルス試験(光触媒)
バイオテリオファージ(JIS R 1756)
※可視光500lx 
シャープカットフィルタTypeB
380nm以下の波長をカット 4時間作用

光触媒サンプル量:0.15g/m2

☆抗菌試験(黄色ブドウ球菌)

【試験方法】

抗菌試験(光触媒)
黄色ブドウ球菌(JIS R 1752)
※可視光500lx
シャープカットフィルタTypeB
380nm以下の波長をカット 4時間作用

光触媒サンプル量:3.6g/m2

※水分散体STS-427も用意しております。(リーフレット併記)

紫外線応答型光触媒

紫外線を多く含む太陽光が降り注ぐ屋外での使用で、高い光触媒活性を示します。屋外使用以外にも、紫外線ランプと組み合わせて空気清浄機のフィルターに使われる例もあります。

図:酸化チタン光触媒の応用分野

● 光触媒酸化チタン 粉体 STシリーズ

1. ST粉体の銘柄一覧

種々の粒子径及び吸着特性を有する粉体を取り揃えております。

銘柄 X線粒径(nm) 比表面積(m2/g) 活性 特徴
ST-01 7 300 光触媒活性が最も高い
ST-21 20 50 活性が高く分散性に優れる
ST-31 250 ガス吸着性能に優れる
ST-41 200 10 分散性に優れる

2. STシリーズの粉体性能比較

・気相系(アセトアルデヒド分解試験)

グラフ:気相系(アセトアルデヒド)

(反応条件)
TiO2量:0.1g
光源・光量:ブラックライト 0.5mW/cm2
照射面積:24cm2
反応容器:2.8L

・液相系(イソプロピルアルコール分解試験)

グラフ:液相系(イソプロピルアルコール)

(反応条件)
TiO2量:4g/L
光源・光量:ブラックライト 2.0mW/cm2
照射面積:24cm2
反応容器:80mL

● 光触媒酸化チタン 水分散体 STSシリーズ

酸性及び中性の水分散体を取り揃えております。

銘柄 TiO2濃度(wt%) X線粒径(nm) pH 特徴
STS-01(ゾル) 30 7 1.5 硝酸酸性で分散性に優れる
STS-02(ゾル) 30 7 1.5 塩酸酸性で分散性に優れる
STS-21(スラリー) 40 20 8.5 弱アルカリ性で取り扱い性に優れる

● 光触媒酸化チタン コーディング剤 ST-Kシリーズ

ST-Kシリーズは、無機系バインダーを使用した光触媒コーティング剤です。
透明性が高いコート膜が出来るので、意匠性基材表面の防汚・抗菌効果が期待できます。

1. ST-K200シリーズ(トップコート剤)

ST-K200シリーズは、光触媒酸化チタンを原料とした超親水性塗膜用コーティング剤です。超微粒子のチタニアゾルを使用しているため、高硬度で透明な塗膜が得られます。

塗膜表面は太陽光に含まれる紫外線によって親水化し、防滴性、防曇性、セルフクリーニング性、易洗浄性などの効果が現れます。

銘柄 固形分
(wt%)
外観 粘度
(mPa・s)
溶媒 特徴 効果
ST-K211 0.2 乳白色 1~5 アルコール・水 焼付任意室温
~500℃
セルフクリーニング防曇、防滴、易洗浄

2. 光誘起超親水性

光触媒作用により表面の汚れ成分が除去され、その後、空気中の水分が酸化チタン表面に吸着し、親水化表面が形成されます。

親水性表面では、付着水分は水滴とならず薄膜となるため、防曇性が発現したり、汚れそのものが付着しにくくなります。また、付着した汚れも流水による洗浄で簡単にとれやすくなります。

この作用を光誘起超親水性とよび、光触媒作用の新しい機能として、現在下表のような分野に展開、注目されています。

図:超親水性の作用機構

図:応用~超親水性~

3. 有機色素の分解(ガラス基板にST-K211塗布:紫外線照射後)

図3. 有機色素の分解

塗布

非塗布