機能性材料
高純度酸化チタン CR-EL・PTシリーズ
エレクトロニクスの技術進歩は、非常に目覚しく、また携帯電話、パソコンを始めとする電子機器は益々私たちの身近な存在になってきています。これら電子機器は、私たちの身近な存在になればなる程、高機能・高精度・小型化が求められています。
当社では、これら電子機器に使用されるコンデンサ、フィルタ等のセラミック電子部品の材料として、純度の高い酸化チタンを用意しております。
強み
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強み1純度、粒子径の多様なバリエーション
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強み2シャープな粒度分布
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強み3次世代向けに新たに高純度化品・小粒径化品をラインナップしています
代表的な用途
- コンデンサ・圧電素子・サーミスタ等の電子セラミックスに使用される誘電体向け(チタン酸バリウム、チタン酸ジルコン鉛等)原料
- 窒化チタンなどの構造材料として使用される非酸化物系セラミックス原料
- 人工宝石、光通信用アクチュエーターに用いられるルチル単結晶用原料
高純度酸化チタン(CR-EL、PTシリーズ)の特徴
- 純度、粒子径のバリエーションを取り揃えており、多様なニーズに対応できます。(バリエーション一覧はこちらへ)
- 顔料合成技術でシャープな粒度分布。
- 次世代向けに新たに高純度化品・小粒径化品をラインナップしています(PT-401M)。
- 汎用用途にはPT-501Rが適しています。
酸化チタン純度及び粒子径サイズによる銘柄分類
酸化チタン粒子径と熱収縮率の関係について(CR-EL、PT-401)
このことから、小粒子径化、高純度化することにより、チタン酸バリウムなどの複合酸化物の合成反応においても、高い反応性が期待できます。
バリエーション一覧
当社の高純度酸化チタンは、純度の高さ、品質の安定性に優れ、電子セラミックス用途を中心に広く用いられております。
粒子径と純度の品揃え一覧
※横スクロールで全体をご覧いただけます
粒子径 | 結晶型 | TiO2純度 (%) |
銘柄 | 電顕写真像(TEM) | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
中粒子径タイプ | ルチル | 99 | PT-501R(0.18µm) |
硫酸法酸化チタン(液相加水分解) ※ディスクコンデンサーやPTCセラミックスなどの汎用用途に最適です。 |
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99.9 | CR-EL(0.25µm) |
塩素法酸化チタン(気相酸化)
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小粒子径タイプ | ルチル | 99.99 | PT-401L (0.13µm) |
塩素法酸化チタン(気相酸化)
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PT-401M(0.07µm) | |||||
微小粒子径タイプ | アナタース | 99.9 | PT-601A |
液相特殊加水分解法(液相) アナタースで高い純度を有し、かつ反応性に優れた電子セラミックス用微粒子酸化チタンです。 |
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開発品 |
液相特殊加水分解法(液相) アナタースで高い純度を有し、湿式分散性に優れた電子セラミックス用微粒子酸化チタンです。 |
CR-EL
当社独自の塩素法酸化チタン製造技術によって製造された酸化チタンです。
粒子サイズは顔料用酸化チタンと同様の0.25μmと小さいですが、分散性及び他材と反応性に優れています。また品質特性が非常に安定しており、材料品質の要求が厳しい電子セラミックスへの応用に適しています。
<基本物性(分析例)>
CR-EL | ||
---|---|---|
TiO2(%)* | 99.97 | |
ルチル化率(%) | 99.1 | |
比表面積(m2/g) | 6.8 | |
平均粒径(µm) | 0.25 | |
不純物(%) | Fe2O3 | 0.0031 |
Al2O3 | 0.006 | |
SiO2 | 0.013 | |
Nb2O5 | 0.000 | |
Na2O | 0.002 | |
水分(%) | 0.09 | |
Ignition loss(%) | 0.13 |
* TiO2(%)=(100-全不純物量(%))
但し、水分、Ig-loss、SO3、Cl、Cは除く。
PT-401M
当社独自の塩素法酸化チタン製造技術によって製造された酸化チタンです。
粒径を小さくすることで焼結性、反応性が高められており、ファイン化が求められている電子材料への応用に適しています。
<基本物性(分析例)>
PT-401M | CR-EL | ||
---|---|---|---|
TiO2(%)* | 99.99 | 99.97 | |
ルチル化率(%) | 46.7 | 99.1 | |
比表面積(m2/g) | 20.5 | 6.8 | |
平均粒径(µm) | 0.07 | 0.25 | |
不純物(%) | Fe2O3 | 0.0026 | 0.0031 |
Al2O3 | 0.003 | 0.006 | |
SiO2 | 0.000 | 0.013 | |
Nb2O5 | 0.001 | 0.000 | |
Na2O | 0.001 | 0.002 | |
水分(%) | 0.41 | 0.09 | |
Ignition loss(%) | 0.65 | 0.13 |
* TiO2(%)=(100-全不純物量(%))
但し、水分、Ig-loss、SO3、Cl、Cは除く。
PT-501R
PT-501Rは硫酸法酸化チタン製造技術によって製造された高純度酸化チタンです。一次粒子径の均一性に優れた高純度酸化チタンとなっており、各種コンデンサーなどの電子セラミックスを中心に幅広い用途に適しています。
<基本物性(分析例)>
PT-501R | ||
---|---|---|
TiO2(%)* | 99.74 | |
結晶形ルチル化率(%) | 92.4 | |
比表面積(m2/g) | 8.9 | |
平均粒径(µm) | 0.18 | |
不純物(%) | Fe2O3 | 0.0039 |
Al2O3 | 0.002 | |
SiO2 | 0.000 | |
Nb2O5 | 0.14 | |
Na2O | 0.001 | |
水分(%) | 0.18 | |
Ignition loss(%) | 0.31 |
* TiO2(%)=(100-全不純物量(%))
但し、水分、Ig-loss、SO3、Cl、Cは除く。
PT-601A
PT-601Aは当社独自の液相特殊法製造技術によって製造された酸化チタンです。BET法で300m2/g以上を持つ高比表面積タイプの酸化チタンとなっており、高い純度と反応性が求められる電子材料への応用に適しています。
<基本物性(分析例)>
PT-601A | ||
---|---|---|
TiO2(%)* | 99.9 | |
結晶形 | アナタース | |
比表面積(m2/g) | 343 | |
不純物(%) | Fe2O3 | 0.0002 |
Al2O3 | 0.004 | |
SiO2 | 0.006 | |
Nb2O3 | 0.003 | |
Na2O | 0.00000 | |
水分(%) | 3.48 | |
Ignition loss(%) | 6.57 |
* TiO2(%)=(100-全不純物量(%))
但し、水分、Ig-loss、SO3、Cl、Cは除く。