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2023年

2023年3月3日 お知らせ

化学工業日報に当社に関する記事が掲載されました

化学工業日報(3月3日(金)付7面)「機能性酸化チタン特集」で当社の電子部品材料および導電性材料に関する記事が掲載されました。
無機合成技術や粒子制御技術など長年培ってきた独自の技術を応用し、ICTの普及や自動車EV化など社会課題の解決に寄与します。
お手に取る機会がございましたら、是非ご覧ください。

===製品情報===

■高純度酸化チタン
携帯電話、パソコンを始めとする電子機器に使用されるコンデンサ、フィルタ等のセラミック電子部品の材料。粒子径のバリエーションを数多く取り揃えており、汎用から最先端用途まで幅広い要求に対応することができる。近年は、スマートフォンなど電子機器のさらなる小型化・高性能化に貢献するため、材料設計に好適なタイプのラインアップ拡充に力を入れており、さらに、微粒子でありながら高度な分散性を備えた開発品のラインナップも進めている。高精度かつ信頼性が求められる領域への採用拡大を図る。

・MPT-894(開発品)
MPT-894は、粒子径4ナノメートルと超微粒子でありながら、従来にはない高度な分散性を兼ね備えた高純度酸化チタン。
近年、自動車の電装化や5G(第5世代移動通信システム)対応として積層セラミックコンデンサ(MLCC)の高密度化とダウンサイジングが求められる中、MPT-894は、当社独自の技術による超微粒子化且つ優れた分散性を有し、従来の方法では限界であったMLCCの誘電体材料であるチタン酸バリウムのさらなる超微粒子化・高性能化・品質の安定化を可能とする。さらに、MLCC製造時の焼成温度を下げるなどMLCCの製法の自由度を広げる効果も期待できる。

■導電性材料
酸化スズを主体とした電子伝導性の導電性材料。高い導電性を持つほか近赤外線(熱線)吸収能にも優れている。酸化スズにアンチモンを添加した導電性材料とその導電性材料を酸化チタンに被覆した材料を取り扱っており、酸化チタン粒子は「球状」と「針状」の2つのタイプを展開。それぞれ白色と透明のグレードを有し、幅広い用途で採用されている。

・白色導電性酸化チタン(ETシリーズ)
酸化チタンの表面に導電性材料である超微粒子酸化スズ(アンチモンドープ酸化物スズ(ATO))をコーティングした導電性酸化チタン。
環境の影響を受けない安定した帯電防止性能に加え、白色度を兼ね備えているのが特徴。
一般に帯電防止領域での導電性材料はカーボンブラックが使われるものの、黒色なため淡色系の外観が望まれる用途では意匠性に課題があったが、当社の導電性材料は、酸化チタンの白さ、隠蔽力を生かし、淡色系が好まれ導電性の安定性が求められるクリーンルーム、半導体工場の床や壁など、また、自動車バンパーの静電塗装における下地塗料に使用されている。

・針状白色導電性酸化チタン(FTシリーズ)
当社独自の針状化技術により開発。針状酸化チタンの表面に導電性材料である超微粒子酸化スズ(アンチモンドープ酸化物スズ(ATO))をコーティング。針状のため、従来の球状導電材料と比べると、少量の添加で帯電防止が可能となるのが最大の特徴。
ETシリーズと同じく淡色系が好まれ導電性の安定性が求められるクリーンルーム、半導体工場の床や壁など、また、自動車バンパーの静電塗装における下地塗料に使用されている。

・透明導電性材料(SNシリーズ)
超微粒子酸化スズ(アンチモンドープ酸化物スズ(ATO))単味の導電性材料。粉末と分散剤フリーで自由度の高い水分散体の他、MEK(メチルエチルケトン)に分散させたSN溶剤分散体を取り揃え、透明性が求められる用途に使用されている。

・針状透明導電性材料(FSシリーズ)
当社独自の針状化技術により開発。微細で針状タイプの透明導電性材料。針状のため、従来の球状導電材料と比べると、少量の添加で帯電防止が可能となるのが最大の特徴。高い透明性で、アンチモンドープ酸化物スズ(ATO)独特の青黒色が低減されることも特徴の一つ。SNシリーズと同じく、粉末と分散剤フリーで自由度の高い水分散体の他、MEK(メチルエチルケトン)に分散させたFS溶剤分散体を取り揃え、帯電防止フィルム、電子部品包装材料などの用途で使用されている。

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