2022年

世界初「青色」コチョウランを商品化！石原産業が17年をかけ研究開発
「世界らん展2022 -花と緑の祭典-」で3月24日（木）より初披露「Blue Gene」
～ツユクサの青色遺伝子を使用、花言葉は奇跡のめぐり逢い～ 

化学のチカラで生活環境と食糧生産に貢献する石原産業株式会社（所在地：大阪府大阪市　代表取締役社長：髙橋英雄、以下当社）は2022年3月24日（木）～30日（水）に東京ドームシティ プリズムホールで開催の「世界らん展2022-花と緑の祭典-」にて、青色コチョウラン「Blue Gene (ブルージーン)」をお披露目いたします。2005年より研究開発を開始、試行錯誤を経てツユクサの青色遺伝子の導入に成功して誕生した、唯一無二の青色のコチョウランです。

（注）環境により花色が実物と異なって見える場合もございます

■ツユクサとコチョウランの「奇跡のめぐり逢い」から誕生
コチョウランには、白、ピンク、黄色等様々な色の品種があります。しかし「青い」品種は存在しませんでした。これはコチョウランが青色色素（デルフィニジン型アントシアニン）を作る遺伝子（青色遺伝子）を持たない植物種であるためです。しかし当社は2005年から遺伝子組換え育種に注目。元々デルフィニジンを作る能力のないコチョウランに青色遺伝子を適用する研究を千葉大学と共同で開始いたしました。植物種と青色遺伝子の間には相性があり、相性の悪い青色遺伝子をコチョウランへ入れても青色色素は作られません。様々な実験、試行錯誤をする中で、当社の中央研究所が所在する滋賀県草津市で古くから栽培され、市の花にもなっているツユクサの栽培品種「アオバナ」が鮮やかな青色を呈し、以前は友禅染の下絵書きに利用されていた事をヒントに、ツユクサを研究に用いた結果、その青色遺伝子がコチョウランと相性の良いことを発見、見事に青色コチョウランの開花に至りました。その後、研究の一時中断などの紆余曲折を経て2013年からは当社単独で研究開発を進めました。遺伝子組換え植物であるため、国内の生物多様性への影響がないことを証明すべく多大な試験、調査を実施し、2021年遂に国の承認（遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律第4条第1項の規定に基づく第一種使用規定の承認）を取得しました。

■色褪せない価値を持つ特別な贈りものに
今回のお披露目、そして6月に予定している一般販売の開始を機に、当社の青色コチョウラン「Blue Gene（ブルージーン）」を“色褪せない価値”を持つ特別な贈りものとして様々な場面でご愛顧いただき、生活をより豊かにすることに貢献したいと考えています。着色した花とは異なり、植物が生まれ持つ気高い青色を、自然な風合いとともに長く、そして新たな開花ごとにお楽しみいただけます。多くの困難を乗り越えて開発に成功したこの“世界初”“唯一無二”の花は、特別な方への特別な日のギフトや開業、昇進などのお祝いに、記憶に強く残る贈りものとして最適です。

■商品概要
商品名： Blue Gene（ブルージーン）
一般向け販売開始日：2022年6月予定

（注）環境により花色が実物と異なって見える場合もございます

■今年で32回目の開催を迎える国内最大級の“蘭の祭典”「世界らん展2022-花と緑の祭典-」
1991年「世界らん展　日本大賞」としてイベントがスタート、2019年から現在の名称となり、30年以上の歴史を持つ展覧会です。今回の「世界らん展2022-花と緑の祭典-」で青色コチョウラン「Blue Gene」を初めて一般公開いたします。

名称：世界らん展2022 -花と緑の祭典-
場所：東京ドームシティ　プリズムホール
交通：JR・地下鉄三田線「水道橋」地下鉄丸ノ内線・南北線「後楽園」都営大江戸線「春日」
期間：2022年3月24日（木）～3月30日（水）
主催：世界らん展実行委員会 (読売新聞社、NHK、世界らん展組織委員会、東京ドーム)
後援：外務省、農林水産省、環境省、東京都、アメリカ蘭協会(AOS)、英国王立園芸協会(RHS)
URL：https://www.event-td.com/orchid/

■今後の展望
今回開発に至った青色コチョウランを母本とすることにより、多くの青色系コチョウラン品種の品揃えの展開を進めることが可能となります。将来的には現在の白色やピンク色のコチョウランと同様に様々なシーンでより多くの方に楽しんでいただけるよう青色系コチョウランの多様化を向上させ、海外への展開も推進したいと考えています。

■本件に関するお問い合わせ先
バイオサイエンス事業本部　青色花卉開発営業
TEL：06-6444-7152
FAX：06-6444-7153
Mail：bluegene@iskweb.co.jp