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2025年

2025年9月18日 企業

青色胡蝶蘭「ブルージーン」、米国での商業化が可能に

当社が開発した遺伝子組換え青色胡蝶蘭(品種名:311NR、日本での商品名「ブルージーン」、以下「ブルージーン」)が、米国農務省動植物検疫局(APHIS)より規制解除の承認を取得しました。これにともない、当社は米国市場でのブルージーンの商業化の準備を進めます。

概要
– 承認取得品種 :311NR (日本で商品名「ブルージーン」で販売中)
– 特徴   :世界初の遺伝子組換えによる青色胡蝶蘭
– 承認機関 :米国農務省動植物検疫局(APHIS)
– 承認内容 :遺伝子組換え植物の規制の解除

青色胡蝶蘭「ブルージーン」について
胡蝶蘭は、その美しさから世界中で人気の高い観賞用植物です。しかし、自然界には青色胡蝶蘭は存在せず、長年育種家の夢とされてきました。当社は、当社が特許を保有する遺伝子組換え技術を用いて、ツユクサの青色色素を作る酵素の遺伝子(F3’5’H遺伝子)を導入する事で、15年以上の歳月をかけてこの夢を実現しました。日本では、2021年にカルタヘナ法に基づき第一種使用規程の承認を取得し、2022年6月に発売されました。希少性と美しい花色が評価され、同年12月には業界として消費者に最も推奨できる新品種に与えられる「フラワー・オブ・ザ・イヤー」を受賞しています。現在、大切な人への贈り物、特別な記念日に贈るプレゼントとして、法人贈答用の他、誕生日、長寿祝い、母の日・父の日など様々なお祝いの場面で使用されています。

米国での承認について
米国農務省動植物検疫局(APHIS)は、ブルージーン(311NR)が非組換え胡蝶蘭と比較して植物病害虫リスクの増大をもたらさないと判断し、2025年9月4日付けで規制解除を承認しました。これにより、米国内での商業栽培や販売が可能となります。

今後の展開
米国では、ブルージーンに用いられている青色遺伝子に関する特許、ブルージーンの植物特許、および商標(Blue Gene)の知的財産権が既に成立しています。今回の承認を受け、当社は米国市場でのブルージーンの商業化に向けた準備を進めてまいります。
独自の青色の花を持つブルージーンは、花卉市場に新たな価値を提供し、消費者の皆様に新しい楽しみをお届けできるものと確信しております。

米国農務省動植物検疫局(APHIS)のWEBサイトへのリンク
USDA Announces Deregulation of Orchid Developed Using Genetic Engineering | Animal and Plant Health Inspection Service

本件に関するお問い合わせ先:
バイオサイエンス事業本部 青色花卉商品部
TEL    :06-6444-7154
Email :po_bluegene_qa@iskweb.co.jp

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