石原ストーリー
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農薬はなぜ必要なの? 農薬事業のパイオニア

農薬って
安全なの?

環境への
影響はないの?

害虫を防いでくれるのは分かるけど、
農薬を使わずに栽培できないの?

農作物を安定供給するために、農薬は必要です

世界では約11人に1人が慢性的に栄養不足と言われています。その理由は、気候変動による農作物の生育環境の変化、紛争や経済危機など。SDGsの目標のひとつ「飢餓をゼロに」を達成するためにも、農薬などの農業技術の発展に期待がよせられています。

病害虫にはそれぞれに好む作物があり、栽培面積が大きく、同じ作物を長い間連続して栽培すると、病害虫による被害を受けやすく、また雑草も発生しやすくなります。一定の収量と品質を維持・確保するために、有効かつ簡便で経済的な手段が農薬です。世界中の人々に、必要な農作物を適切な価格で供給することに役立っています。

農薬の安全性について

農薬を販売するためには、各国で定められた法令に基づき、農薬登録を行う必要があります。
さまざまなデータに基づき、人と環境に対して安全性を確認できた農薬だけが登録されるので、販売されている農薬は各国の安全基準を満たしています。

こんなに違う!
農薬がないと・・・

収量が大きくダウン

病害虫や雑草の被害により、収穫が皆無になったり、
収量が大幅に減少したりする作物もあります。

水稲

水稲

20~30%減

りんご・もも

りんご・もも

ほぼ収穫なし

きゅうり

きゅうり

50~90%減

トマト

トマト

30%程度減、被害が大きいところでは90%以上減

果物の病害虫被害の比較 果物の病害虫被害の比較

品質が悪くなる

病害虫や雑草などの被害により、見栄えが悪くなったり、食味が落ちたり、また、貧弱な収穫物しか得られなくなることもあります。

健全果

被害果

除草時間は約50倍※

除草時間は約50倍

農薬を使用することで、時短だけでなく、無理な姿勢での手取り除草が不要となって、労力軽減に寄与しています。

※水田の除草時間を除草剤導入以前の1949年と導入後の2020年で比較

除草時間は約50倍※

食料確保がむずかしい

食料確保が
むずかしい

人口増加に伴う食料の需要増に対応するため、かつてFAO(国際連合食糧農業機関)は、2050年の農業生産を2006年対比で60%以上増加させる必要があると予想しています。農薬は、農業生産の安定的かつ持続的な増加を支えるための生産資材として重要です。

食料確保がむずかしい

(参照)JCPA農薬工業会ウェブサイトより

石原産業は化学農薬のパイオニア。
環境配慮や気候変動への対応など、
新たなチャレンジを続けています。

安心・安全な農薬の開発

安心・安全な農薬の開発 安心・安全な農薬の開発

農薬は、農作物の生産に関わることはもちろん、田畑などの環境にも影響を与えるため、さまざまな安全性評価試験をクリアする必要があります。農作物、人や動物、環境への影響について各国が定める厳格な評価基準に従い、安心・安全に使っていただける農薬製品を提供しています。

環境にやさしい生物農薬の開発

環境にやさしい生物農薬の開発 環境にやさしい生物農薬の開発

生物農薬は自然界に存在する昆虫や微生物、菌などを生きた状態で製品化した農薬です。環境問題や食の安全への関心が高まるなかで、ますます注目されている分野です。
石原産業は2000年頃から生物農薬の開発を進めており、「ミヤコバンカー®」や「スワルバンカー®ロング」など数種類の製品化に成功。その開発・普及においても高い評価を受けています。

※「ミヤコバンカー®」や「スワルバンカー®ロング」に使用しているバンカーシートは、農林水産省の農食推進事業(26070C)を活用して実用化しました。

酷暑に負けないコメ作りを
実現する
「バイオスティミュラント製品」

酷暑に負けないコメ作りを実現する「バイオスティミュラント製品」 酷暑に負けないコメ作りを実現する「バイオスティミュラント製品」

年々厳しくなる夏の暑さで、イネへの高温ダメージが深刻な課題となっています。高温に負けないコメ作りのために、石原産業が独自の技術を活かし、商品化したのが、農業資材「バイオスティミュラント(生物刺激剤)」である「ライスフル®」です。イネ本来の力を引き出し、高温によるストレスを軽減し、良質なコメ作りをサポートします。
「ライスフル®」の効果的な使用方法の拡充や、バイオスティミュラント製品のラインナップの充実など、さらなる進化に挑戦しています。

SDGs貢献商品
作物をハダニから守る生物農薬
「気候変動アクション環境大臣表彰」大賞受賞

石原産業ならびに石原バイオサイエンスが参画する「<W天敵>コンソーシアム」は、環境省が気候変動対策推進の一環として実施する「令和3年度 気候変動アクション環境大臣表彰」の開発・製品化部門 適応分野にて大賞を受賞しました。
本受賞は、2016年度~2018年度に当社グループが参画した農林水産省イノベーション創出強化研究推進事業(28022C)「<w天敵>を用いた果樹の持続的ハダニ防除体系の確立」の取り組みが評価されたものです。その中で、当社グループの天敵製品である「ミヤコバンカー®」および「スワルバンカー®」が、ナシ、ブドウ、カンキツ等での利用において防除効果が評価され、「新・果樹のハダニ防除マニュアル(農研機構、2021年第三版発行)」のなかで紹介されています。

※スワルバンカー®は、スワルバンカー®ロングにリニューアルしています。

ブドウ栽培でのミヤコバンカー設置例

ブドウ栽培でのミヤコバンカー設置例

ナミハダニを捕食中のミヤコカブリダニ

ナミハダニを捕食中のミヤコカブリダニ

人や環境にやさしい、石原の農薬

国内農薬事業の

パイオニア

1950年から開発スタート
1960年に国産第1号となる除草剤を
自社開発

登録地域

60ヵ国

世界各地で農薬登録を取得。
農作物の安定供給をグローバルに支える存在

※2024年3月現在

製品化までに約10年。農薬開発は根気がいる。

有効成分の発見から製品化までに約10年は必要であるため、研究者たちはコツコツと細かな研究を重ねていますが、いつもうまく進むわけではありません。
それでも、農作物を必死で育てている方々のために、作物を必要とする世界中の人たちのために、チャレンジを続けています。

化学のちからで、
農作物の安定生産に貢献したい。

世界中の人たちが同じように、今日の食事に困らず、健やかに暮らすことができれば。また、深刻な気候変動にも対応する必要も。私たちに期待されているのは、さらに高機能で安心できる農薬の開発です。

石原産業は「化学技術でより良い生活環境の実現に貢献し続ける」というパーパスのもと、安全・安心な農薬の研究開発を進めることで、農作物の安定生産に貢献したいと考えています。

化学技術でより良い生活環境の実現に貢献し続ける 化学技術でより良い生活環境の実現に貢献し続ける

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