石原ストーリー
05
花に見惚れるって、
贅沢な時間じゃない?
色褪せない価値を生み出す化学メーカー
花言葉は
「奇跡のめぐり逢い」
天然の青色に
うっとりしちゃう
世界で初めて天然の青色をかなえたコチョウラン「Blue Gene®」。
少しの間スマホを置いて、この花を眺めてみませんか。
すいこまれてしまいそうな「奇跡の青」に、
こころの波がゆっくりと静まっていきます。
もしかして、あなたが探していたのは、
すべてを止めてしまう時間だったのかもしれません。
17年かけて誕生した、
青色色素をもつ貴重なコチョウラン
贈り物の代表格でもあるコチョウランには、今まで天然の青色は存在しませんでした。
「心惹かれるような、青が美しいコチョウランをつくってみたい」。ある研究者の自由な発想からスタートして、実に17年という月日をかけて誕生したのが、青色コチョウラン「Blue Gene®(ブルージーン)」です。
ロマンティックな花言葉「奇跡のめぐり逢い」は、まさにBlue Gene®の研究の歴史そのものかもしれません。
なぜ、花言葉「奇跡のめぐり逢い」?
コチョウランとツユクサの出逢いが由来です。遺伝子組み換え育種として、相性のよい青色色素をつくる遺伝子をもつ植物を見つけることは至難のわざ。しかしながら、当社の中央研究所がある滋賀県草津市で、古くから栽培されていた「アオバナ」の原種ツユクサがちょうど相性ぴったりだったのです。
青色コチョウランが
誕生するまで
2005年
研究のはじまり
「花の遺伝子組み換え」に挑戦し、
これまでになかった
青いコチョウランの品種をつくりたい!
遺伝子組み換えのキモは、
相性のよい遺伝子を見つけること
青色色素をもつペチュニアの遺伝子で試す
が、イマイチ・・・
「あ、これも青色だ」
研究所の地元、
草津の特産品
「アオバナ」の原種ツユクサ
コチョウランと
相性がよいことを発見
2008年
でも、しばらく研究
中止の事態に・・・
2013年
研究再開、正常な形をした
青いコチョウランづくりに挑戦
2021年
有毒性や野生種との交雑の危険がないかなど
数十の試験をクリアし、
ついに国の承認を取得
青色コチョウラン
「Blue Gene®」が誕生!!!
2022年
「世界らん展」デビュー!
「フラワー・オブ・ザ・イヤー2022受賞」
「これまでの常識を超えるような
新たな製品」を。
既存分野にとどまらない、
石原の研究開発スピリット。
石原産業の開発テーマは大きく分けて2つあります。
ひとつは、無機化学の酸化チタン、有機化学の農薬や医薬品など既存の研究開発。もうひとつは、これまでの常識をくつがえす新たな製品を研究を通じて見出すこと。
青色コチョウランは、まさに2つめのチャレンジが花開いたストーリー。その他、いくつものヒットが誕生しています。
環境負荷の少ない製造法へのチャレンジが、機能性材料の開発へ
2つある酸化チタンの製造法のうち、高度な技術を必要とする塩素法。石原産業がずっと取り組んできた理由は、環境負荷が低いことにあります。塩素法は、品位の高い鉱石を原料とするため不純物が少なく、産業廃棄物の排出量を抑えられるのです。
さらに、塩素法酸化チタンは、導電性材料や高純度酸化チタンなどの機能性材料へと展開され、無機化学事業の拡大を支えています。
世界初の犬用抗膵炎剤の開発
犬の膵炎(すいえん)は、早期の発見と治療がカギでありながら治療薬がなく、ペットオーナーや医療関係者にとって待望のお薬でした。
人間用医薬品と比べると市場規模が小さいことから、参入企業が少ない分野ではありますが、コンパニオンアニマル(人生をともに生きる動物)の健康は大きなテーマでもあります。
石原産業では、2016年からアニマルヘルス事業本部をたちあげ、今後もさらなる動物用医薬品事業の強化を図っていきます。
特別な日をさらに美しく演出する、石原の青色コチョウラン
研究開発からデビューまで
17年間
(遺伝子導入から花が咲くまでは
4年かかる)
天然の
世界初
青色コチョウラン
化学のちからで、生活の質(QOL)の向上に貢献したい。
美しい花を眺めて、こころ豊かになる時間。いそがしい毎日だからこそ、そんな瞬間が私たちには必要なのかもしれません。青色コチョウランとの奇跡の出逢いが、あなたにとって忘れられない瞬間になればいいなと思います。
石原産業は「化学技術でより良い生活環境の実現に貢献し続ける」というパーパスのもと、チャレンジングな研究開発を進めることで、生活の質(QOL)の向上に貢献したいと考えています。